「時間・お金・体験価値」

基本的に塾や予備校の講師は「生徒の成績を上げて、志望校に合格させる」ということを使命としています。


そして、「成績を上げる」「合格させる」ことには、

1. 自分の指導力に自信がつく
2. 目標を達成した喜びを生徒と共有できる
3. 生徒や保護者から感謝される

といった自分にとってもプラスの側面があり、そのような意味でもこの仕事は非常にやりがいのあるものだと改めて思います。


そしてやりがいがあるというだけで、当時の私はその仕事を楽しみ、没頭していました。空き時間があれば、最新の大学入試問題を分析したり、授業の構成を考えたり、授業で使用するオリジナルのプリントを作成したり…。

そのように全てを整えたうえで授業に臨んでいましたので、仕事の流れとしては以下のような循環ができていました。


「大学入試問題分析・専門分野の研究を懸命にする」
⇒「授業に臨む・面談等で指導する」
⇒「生徒の成績が上がる」
⇒「生徒や保護者に感謝される」
⇒「やりがいを感じ、自分がやる気になる」
⇒「さらに分析や研究を重ねる」……


これが当時の私にとっておおまかな仕事の流れであり、それだけでも一定の充実感というものはありました。

これは塾や予備校に限らず、どのような仕事においても言えることだと思います。懸命に取り組んだことに対して周りから賞賛・感謝されれば、さらにやる気になってより自分を向上させようと思うはずです。


しかし、何年も講師の仕事を続けていくうちに、自分の「経済的な事」や「時間的な事」も考えるようになり、ふと自分の頭に次の言葉がよぎったのです。

「このままでいいのだろうか…」

この時私の頭によぎったのは、「時間」と「お金」と「体験」の関係です。


仕事である以上、そこから収入を得て生活をしていくことになるわけですが、一般的な会社員の給与体系や、アルバイトのような時給○○円という制度では、結局は「時間」を「お金」に換えて生活している ことになります。

しかし、これから自分をより進化させるためには、今後はお金も時間も今以上に必要になってくると思ったのです。

なぜなら、進化するためには様々な「体験価値」を享受する必要があり、そのためには時間もお金も要するから…。


ここでいう「体験価値」というのは、経験することによってしか享受できない価値です。

例えば…


・起業したいと思っている人(生徒)に対して、自分が起業について何の経験値も有してしていない状態で、そのメリット・デメリットを含む的確なアドバイスができるでしょうか?

・澄み切った青空の下で高級車を乗り回す事の快適さや不毛さを、高級車に乗ったことのない人が語ったところで人に共感してもらえるでしょうか?

・「お金なんて必要ない」という人が、お金を持っておらず、体験価値を有していない人であっても、その発言に説得力をもたせることはできるでしょうか?


人は、世の中にあるさまざまな「体験価値」を享受することで未知なる世界を見ることができます。また普通では知りえないような世界を語ることができるようになります。

そして、その体験を自らの視点で「知る」「語る」ことで人に価値を提供でき自分も成長することができるのです。

※事実、私はネットビジネスという世界を知った時に衝撃を受けました。今までの既定の価値観が根底から覆される、そんな体験をしたのです。「お金」も「時間」も今以上に得られ、なおかつ価値のある仕事は私が現時点で知る限りネットビジネスだけです。そして現在、私は様々な形で人に価値を提供しています。


何ごとにおいてもそうですが、経験せずして語ることはできません。教師が「教師になる前に会社員を経験すべき」だと言われるのもそのためです。

そして繰り返しになりますが、そのような体験を享受するには「時間」と「お金」を要します。

そんな中、時間をお金に換えるという労働形態では、得られる「お金」にも上限があり、自由な「時間」にも制約が加わってしまいます。

そのためこのままの状態でずっと続けていくことは正直厳しいだろうと感じるようになりました。


前回の記事で「やりがいがあるからこそたちが悪い」と書いたのは、このような「時間」「お金」「体験」の関係を考える時期が遅くなったことです。

やりがいがあるあまり、他のことに目を向けず「今充実している」と自分で勝手に決め付けてそれで満足していました。

もし、やりがいの感じられないつまらない仕事をしていたら、もっと早くにそのことについて考えられていたかもしれません。


そして、今のやりがいある仕事だけをしている生活から一歩引いてみて、改めて「幸せとは何か」を考えてみたのです。

すると「幸せ」について自分の中で一定の答えが出ました。あなたにとっての「幸せ」とはどのようなものでしょうか?


⇒「幸せ」について

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